ビリギャルよりビリから慶應を通信で卒業しました!-卒業までの勉強法書いていきます-

高校中退から高卒認定試験を受けて、慶應義塾大学の通信教育課程を卒業しました。 卒業まで5年間において自分が得た、経験や知識をブログに示していきたいと思います。

慶應通信におけるレポートの書き方(まとめ編)

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Methode ー慶應通信の勉強法ー

慶應通信における論文・レポートの書き方

≪目次≫

(0)論文・レポートとは何か

⑴作成前の下準備をする
1.課題内容を把握する
2.問い、タイトルを設定する
3.構成、字数配分を考える
4.参考文献を集める

⑵アウトラインをつくる
1.アウトラインを理解する
2.文献読込、メモ書きをつくる
3.メモ書きを整理する
4.初期アウトラインを完成させる

⑶アウトラインを育てる
1.アウトラインに肉付けする
2.各項目を自分の言葉でまとめる
3.仮パラグラフを完成させる

⑷パラグラフを完成させる、下書きをつくる
1.仮パラグラフにツッコミを入れる
2.文章を綺麗にする
3.論理的な構成を備える
4.下書きを完成させる

⑸注、引用・参照、参考文献
1.注をつかう
2.引用・参照をしめす
3.参考文献をかく

⑹論文・レポートを仕上げる
1.序章・結論をつくる
2.推敲・校正する
3.清書する

(0)論文・レポートとは何か
論文とは、学術的な研究結果などを発表するためにつくる文章です。
ある問題に対して、自分なりの主張があり、それを論理的に説明している文章が論文です。

論文をつくる目的は、ある問題に対する自分の意見を、みんなに納得してもらうことです。
納得してもらうためにさまざまな証拠を集めて、主張の真実性を証明していきます。

論文には問い、主張、論証という3つが必要不可欠です。

問いとは「世界の中でどの国が一番住みやすいか」といった論文において設定した問題です。

主張とは「世界の中で日本が一番住みやすい」などの、問いに対する自分なりの意見です。

論証とは「日本は治安が良い、気候が良い、人々が温和」などいろいろと理由を並べて、ほかの人に納得してもらうために、さまざまな証拠を使い裏付けをすることです。

論文をつくることができれば、レポートも書けるようになります。
大学の課題として書くレポートは、文字数が指定された短めの論文、または、先行研究をまとめて報告するような論文の一部になる文章です。

慶應通信の卒業を目指す場合にも、論文・レポート作成は避けて通れません。

レポート学習は、慶應通信での学びの中心です。多くの単位をレポートが必須な通信授業で取得しなければなりません。

慶應通信の試験での解答も、論文の形式をした文章(小論文)を書くことになります。

慶應通信で必須となる卒業論文は、まさに、論文を作成することです。

したがって、論文作成を極めれば、卒業に大きく近づきます。

大学以外の場においても、仕事やブログで文章を書く時などさまざまな場面で、論文・レポート作成を学ぶことは役に立ちます。
大学に入ったら、早いうちに、論文作成をマスターしましょう。

論文に必要な3つの要素である問い、主張、論証について具体的に説明していきます。

問いとは、論文でとりあげる問題です。
論文をつくる前提として、問いを設定しなければなりません。
問いの設定に関してはいくつかのケースが考えられます。
自分で問いを設定する場合、複数の課題から問いを選択する場合、最初から問いが決められている場合です。
慶應通信のレポート課題では、論じる内容について指定されている場合が多いです。

主張とは、問いに対する自分なりの答えです。
問いに対する主張は、自分で決めなければなりません。
例えば「世界の中でどの国が一番住みやすいか」という問いであれば、とりあえず「日本が一番住みやすい」など、どこかの国を自分で選ばなければ前に進みません。
ただ、主張は必ずしも正しい内容であることを求められません。重要なのは、その主張を正しい方法で導いているかです。
また、論文に書く主張は、普遍化されていることが求められます。普遍化されているとは、そすべての人が同じ根拠や証拠を使ってその主張をできるような形になっているということです。(戸田山 2012:47)

論証とは、主張が真実であることの説明です。
自分の主張の真実性を証明するために、根拠を示し、その証拠を積み上げていき、筋道が通った説明にしたものが論証です。
例えば「日本が住みやすい」理由の一つとして「治安がいい」という根拠を示し、その証拠として各国の犯罪率のデータを提示するようなことが論証の一部になります。
論文・レポートをつくることは、論証を積み重ねていくことであるとも言えます。

最後に、論文作成の作法としての注、引用、参考文献について説明します。
注、引用、参考文献とは、自分の使った証拠や情報の出所を示すために使う印のようなものです。
論文における論証や、その証拠の真実性は、誰もが確認できるものでなければなりません。
そのために注、引用、参考文献を表記することが論文作成の作法として存在します。
例えば「この本の何ページに書いてあった」「あの機関のデータを使った」などを形式にしたがった形で記載します。
また、論文作成では他人の意見やデータを盗むようなことは絶対に許されません。そのことを証明するためにも注、引用、参考文献などの表記が必要になってきます。
慶應通信のレポートでもこの点に関しては、とても厳しく採点されます。

最後にまとめてみます。
論文とは問い、主張、論証があり注、引用、参考文献などが表記され形式の整った論理的な文章です。
そして、誰が見ても書いていることの真実性を確認できるように仕上げられて、はじめて論文として認められます。
大学で課されるようなレポート課題も論文と同じようなものです。
課題で何を問われているのか理解して、問いを設定して、それに対して自分なりの答えを出し、その答えの理由づけをしていくような作業がレポート課題でおこなうことです。

⑴作成前の下準備をする

1.課題内容を把握する
2.問い、タイトルを設定する
3.構成、字数配分を考える
4.参考文献を集める

このブログにおけるレポートの書き方の説明では
坂本龍馬について自由に論じなさい」
という仮のレポート課題(4000字指定)を設定して説明していきます。
(この課題は慶應通信のレポートとは全く関係ないです)

1.課題内容を把握する

・課題の種類
大学のレポート課題は、いくつかの型に分けることができます。
大きく分けると、報告型と論証型の2つのタイプです。
報告型はさらに「何かを読んで報告する」と「ある事柄について調べて報告する」といったタイプに分けることができます。
論証型は「問題が与えられていて論じる」と「問題自体を自分で見つけて論じる」ような形に分けることができます。(戸田山 2012:55)

慶應通信でのレポート課題は、調べて報告するタイプの報告型と、問題が与えられていて論じる論証型が多いです。

・課題内容の把握する
レポートをつくるには、まずレポート課題の内容から、何を答えとして求められているのか考える必要があります。
出題者の意図を想像して、答えるべきことを見つけ出します。
例えば「坂本龍馬について自由に論じなさい」という日本史の課題の場合、坂本龍馬が題材になった映画について調べてレポートを出しても評価されないということです。
この場合は、日本史という範囲内でレポートを書く必要があります。

その分野に関しての知識が全くない場合には、何を求められているか見当がつかないこともあると思います。
そのような場合には、テキストや新書・入門書を読んで科目の概要を掴んでから、課題の内容を正確に把握しましょう。
またウェブ上には、初心者向けに分かりやすく解説してくれている情報もあるので、それらも利用しましょう。

課題で何を求められているのか分かれば、その課題がどのタイプに当たるか考えます。
報告型なのか、論証型なのか考えていきましょう。

課題内容の把握は、時間をかけて下さい。
ここで間違うと、頑張ってレポートを作成しても、絶対に合格することはできないです。

2.問い、タイトルを設定する
レポート課題の内容、意図が分かったら、それを問いの形にしていきます。
レポート課題から何を論じるのか、何を報告するべきなのかを導き出しましょう。
レポート課題が「坂本龍馬について自由に論じなさい」であれば、問いは「坂本龍馬は日本の近代化にどのような影響を与えたか」などと設定することが考えられます。
慶應通信のレポートでは、はじめから、問いの形になった課題が多いです。

その問いからタイトルを導きだします。
この例で考えると、タイトルは「日本の近代化に対する坂本龍馬の役割」などになります。
レポート作成していく上で、もっといいタイトルが思い浮かべば、その時は変更してください。

卒業論文では、適切な問いを設定することがとても重要です。
問いが設定できずに数年経ってしまうといったケースも聞いたことがあります。
レポート作成の段階から問いを設定するということに慣れておきましょう。

3.構成・字数配分を考える
・構成を考える
論文・レポートの構成は、論文の形式にする必要があります。
論文には次のような5つの構成要素を含める必要があります。

①タイトル、著者名、著者の所属機関等
アブストラク
③本体
④まとめ
⑤注、引用、参考文献一覧

タイトルや著者名等があり、要約、本論、結論部があって、注や引用、参考文献リストなどが記載されていることが論文では必要になります。

慶應通信のレポートで、次のような形にして作成していました。

題名
学部、所属類、名前
序章(アブストラクト)
本論
第1章(本体1)
第2章(本体2)
第3章(本体3)
結論(まとめ)
注・引用・参考文献

このような構成を備えることは、レポート作成でも最低限必要なことです。

・文字数の配分
論文やレポートの文字数の配分は

序章10-20%
本論70-85%
結論5-10%

程度が妥当であると言われています。

自分の場合は、レポートが4000文字指定の場合

序章 800字
本論各章 800字×3(2400字)
結論 400字
注・引用・参考文献 400字

と仮に決めてレポートを作成していました。
大幅に字数配分が変わることもありますが、目安がある方が作成を進めていきやすいと思います。

4.参考文献を集める
レポートを作成するにはテキスト以外にも、複数の文献が必要です。
参考文献を集めることは手間も時間も、費用もかかります。
しかし、レポートの良し悪しや、作成までの時間、労力は参考文献次第といっても過言ではないです。
頭を悩ましていたレポート課題でも、良い参考文献があれば一気に書けてしまうことも多々あります。

大学から配られる、各科目の概要を説明した「テキスト科目履修要領」に紹介されている参考文献をすべて読めば、たいていは事足ります。
ただし、自分の知識が足りなかったり、論証を補強したい時にはさらに、他の文献を探す必要があります。

参考文献はできるだけ早めに集めておきましょう。
レポート作成では、はじめに、配布されているテキストを読むことになると思うので、その間に参考文献を集めてもいいですが、できれば前もって用意しておく方がスムーズに進められると思います。

⑵アウトラインをつくる

1.アウトラインを理解する
2.文献読込、メモ書きをつくる
3.メモ書きを整理する
4.初期アウトラインを完成させる

坂本龍馬の例のように「、、、について自由に論じなさい」という課題では、その範囲内で問いを自ら設定することになります。

このレポートでは「坂本龍馬について自由に論じなさい」という仮の課題をから、次のような「問い、主張、論証」仮定して説明していきます。

例示した課題からは、次のような「問い、主張、論証」を例として挙げることができます。

【問い】
坂本龍馬の近代化に対する役割とはどのようなものだったか

【主張】
坂本龍馬は政治経済両面において、近代化への道をつくった

【論証】
・日本の鎖国政策、封建体制などは限界を迎えていて何らかの変革を迫られていた
坂本龍馬は、平和的な方法で、政治面における日本の改革を援助をした
坂本龍馬は、欧米の新しい技術や制度を利用し、経済面でも近代化に影響を与えた

1.アウトラインを理解する
アウトラインとは論文の骨組みです。
論文に必要な事柄を箇条書きのようにした文を、論文の構成を考えて並べたものです。
見た目は、本の目次に似ていますが、つくる目的が違います。
目次は読む人のためにつくりますが、アウトラインは書く人、すなわち自分のためにつくるものです。
初期段階のアウトラインは、目次の内容を文章にしたメモ書きのようなものになります。
アウトラインは作成した後、そこに肉付けして徐々に内容を膨らませていきます。
それを繰り返すことで論文、レポートは完成に近づいていきます。

2.文献読込、メモ書きをつくる
アウトラインをつくるために、テキストや参考文献を読んで、課題についての知識や情報を集めます。
その上で、レポート課題にどのようなことが必要か考えていきます。

慶應通信のレポートの場合は、はじめにテキストを読んでください。
1回目は何も考えずにざっと読むだけでも大丈夫です。

次にもう一度テキストを読み、さらに参考文献なども読んでください。
この時には、読むと同時にメモをするという作業を加わえます。
テキスト・参考文献を読んで、課題と関連がありそうなことや自分が興味を持ったこと、気になったことなどをどんどんメモ書きしていきます。
メモする時には、テキストや参考文献のページ数、行数なども同時にメモ書きします。

メモ書きは次のような感じになります。

p38-3行目 薩長同盟に関する説明がされている
p67-上段 坂本龍馬の役割とは〜であった
p110 西郷隆盛の態度は許されないと思った

この作業は、面倒くさそうに見えますが絶対に最初からやってください。
理由はあとでもっと面倒くさいことになるからです。
この作業を怠れば、いい気づきがあっても、あとでその部分を探すことになります。
また、文献を再度読むときに、課題に関係のない部分も読むことになってしまうからです。
レポートを作成する時だけでなく、普段読書する時から、気になる部分があったらページ数と内容をメモ書きするような習慣をつけるといいと思います。

【メモ書きの方法】
メモ書きの方法ですが、2つの方法を紹介します。
紙を使う方法とスマホなどのメモ機能を使う方法です。

紙の方法は、A4の紙を4つ折りにして、それにメモ書きしていくというやり方です。
紙の左上4分の1の最上部に、レポート課題の内容を書きます。
そして、その紙をしおり代わりにして、文献を読んでいきます。
レポート課題に利用できそうな箇所や気づいた点があれば、課題内容を書いた部分以外の場所にメモ書きをしていきます。
このメモ書きがアウトラインをつくる原材料になります。
また、このメモ書きは、あとで説明する「注、引用、参考文献」を作成する時にも役立ちます。
レポート完成までだけでなく、再レポートに備えて、完成後もレポートが合格するまで保管してください。
決して図書館で借りた本に挟んだまま返却などしないようにして下さい。
一度、図書館で本を借りた時に、自分が読んだ時に作ったメモ書きが挟まったままになっていたことがありました。
その時は、無事に帰ってきて良かったですが、帰ってこなかったら、500ページくらいある文献を一から読み直すことになっていました。
メモ書きは自分の財産だと思って、大切に保管してください。

もう一つの方法は、スマホのメモアプリやWORDアプリなどに直接メモする方法です。
入学当初は紙ばかり使ってメモ書きしていましたが、途中からスマホを使ってメモをとることが多くなりました。
レポートの中には、ほとんどスマホのWORDアプリだけで作成したレポートもあります。
スマホなどでメモ書きをする場合、ペンを出さないので、電車の中などすぐにメモ書き出来ます。
コピペして、すぐにスマホやPCでのレポート作成にメモ書きを利用できます。
スマートフォンのアプリはとても便利です。是非使ってみてください。
スマホでメモ書きする方が後々のことを考えると確実に便利です。
しかし、何故か分からないのですが、紙でメモ書きを作る方がいいレポートができる時が自分の場合は多かったです。
自分に合った方法でやればいいと思います。

3.メモ書きを整理する
メモ書きができたら、それを整理していきます。
まず、メモ書きをざっと眺めてみます。
メモを読むだけでも何となく、レポートにはこういうことを書いていく必要があるのかなといった目星がついてくると思います。
何も感じなければ、再度、文献などを読んでみましょう。

メモ書きから、レポートに使えそうなこと、調べる必要がありそうなことなどを選んでいき、箇条書きにしていきます。

メモ書きの例は次のようなものです。

坂本龍馬薩長同盟の成立に貢献した
薩長同盟とは何か
明治維新後、日本の生活は西洋化、近代化に向かった
・黒船来航について
・近代化とは何か
・江戸時代末期はどのような生活だったか
・江戸時代はどのような政治体制だったのか
船中八策が、徳川慶喜大政奉還を決意させるきっかけになった
徳川慶喜はどのような考えを持っていたのか
亀山社中とはどのような団体なのか
坂本龍馬はどうやって資金を捻出していたのか
坂本龍馬の交友関係はどうだったのか

各項目がレポートの材料になります。
メモ書きからレポートの材料をどんどん増やしていきましょう。

4.初期アウトラインを完成させる
メモ書きを厳選していきます。
問い、主張、論証の3つに必要になりそうな内容を選んでいきます。

さらに、選んだ各項目を分類していきます。
内容や時系列、関連性などを考慮して、メモ書きの各項目を分けていきます。
分類すると、レポート完成に必要なことが、分かってくると思います。

この時点で、レポートで論証していくことを、仮にで大丈夫なので決めます。

「まず、時代背景を説明して、坂本龍馬が行った政治面と経済面での貢献について分析し、近代化に対する影響を論じていく」

といった感じです。
レポート作成を進めていく上で、変更はあると思いますが、とりあえず決めてします。

どのような順序で説明していくかも考えていきます。
時間の前後関係や、内容の関連性などに考慮して、メモ書きの各項目を並べてみます。
本論を3章に分けるとして、メモ書きの各項目を次のような形で配置していきます。

序章
本論
第1章 (時代背景など)
・江戸時代はどのような生活だったか
・江戸時代はどのような政治体制だったのか
・外国との関係はどのようなものであったか
明治維新があったので日本の生活は西洋化、近代化に向かった
・近代化・西洋化とは何か
・黒船来航と幕府の対応
第2章 (政治面での役割)
坂本龍馬薩長同盟を成立させることにどのように貢献したか
薩長同盟とは何か
・各藩の関係性はどうだったか
船中八策とは何か
船中八策が、徳川慶喜大政奉還を決意させたのか
徳川慶喜はどのような考えを持っていたのか
第3章 (政治面以外の役割)
海援隊は何をしていたのか
・商人としての坂本龍馬
亀山社中とはどのような団体なのか
坂本龍馬はどうやって資金を捻出していたのか
坂本龍馬の交友関係について
結論

こんな感じで項目を分けていきます。
これが初期段階のアウトラインになります。

⑶アウトラインを育てる

1.アウトラインに肉付けする
2.各項目を自分の言葉でまとめる
3.仮パラグラフを完成させる

1.アウトラインに肉付けする
初期段階のアウトラインが完成して、本論に書く内容の見通しがついてくると、次にアウトラインに肉付けをしていきます。
アウトラインの内容を膨らませていくことで、レポートは完成に近づいていきます。
アウトラインの肉付けは、箇条書きにした初期段階アウトラインの各項目を文章にすることから始めます。
メモ書きをベースにして、参考文献やテキストを利用して各項目の内容を膨らませて文章にします。

[アウトラインに肉付けをした例]

序章
第1章幕末の日本
第2章 政治面での役割
a・坂本龍馬薩長同盟成立にどのような形で貢献したのか
坂本龍馬犬猿関係にあった薩摩藩長州藩を仲介して、薩長同盟成立に貢献した。両藩は武力衝突の可能性もあったが、この軍事同盟が成立したことで平和的に歴史が動くことにつながった。龍馬は両藩の代表者を説得して、京都で会談するきっかけを作った。両者の藩内事情を把握していた龍馬は自らが設立した会社、亀山社中も利用して仲介を進めた」文献A 21
b・薩長同盟とは何か
「1866年に成立した薩摩藩長州藩による倒幕を共通目標とした軍事同盟。倒幕派のリーダー的存在の長州藩公武合体を押し進め幕府に最も近いといえる長州藩が、利害の一致のより倒幕に向かった。坂本龍馬などの尽力によって両藩が意思を変え同盟が成立したと言われる」文献B 134
c・各藩の関係性はどうだったのか
「江戸末期の、徳川幕府は封建的な国家であった。各藩は幕府に近い存在の藩もあれば、内面では幕府をよく思っていない藩もあった。また多くの藩は、財政難の状況にあって、自藩の存続だけで精一杯の状況だった」テキスト12
d・船中八策とは何か
e・船中八策が、徳川慶喜大政奉還を決意させたのか
f・徳川慶喜はどのような考えを持っていたのか
第3章 経済面における役割
結論

a〜cような形で各項目について、テキストや参考文献の記述を利用してアウトラインを文章化していきます。
その時、文献のどこを参考にしたか分かるように「文献名とページ数」を文章と共に書いておきます。

アウトラインに肉付けをする作業をしていると、疑問に思うこと、付け加えて説明する必要があること、新たに気づいたことなどが出てくると思います。
例えば「薩長同盟の成立に貢献した人物は他にいたのか」「大政奉還とはそもそも何だったか」といった感じです。
そのような内容があれば、新たに文献を読んだり、ネットで情報を集めたりします。
そして調べたことを、さらにアウトラインに付け加えていきます。
このような作業をくり返すことでアウトラインはどんどん成長していきます。

この作業は、WORDなどの文書作成ソフトで行います。
文章の移動、追加などがくりかえし容易にできるからです。

全ての項目について、文章化できたら、それを眺めてみます。
説明する内容や論ずる順序などについての気づきがあると思います。
そのような時には、文章を入れ替えたり、内容を修正したりします。
この時、各項目に「a、b、c」や「1、2、3」などの記号をふっておくと良いです。
あとで再構成する時に分かりやすいです。

アウトラインの項目の中には「これは不要だな」と思う内容も出てくると思います。
そのような場合は、その文章をカッコでくくったり、レポートの末尾に移動するなどして、今は必要ないということが分かるようにします。
あとで必要な時がくるかもしれないので、すぐに消さないようにしましょう。

2.各項目を自分の言葉でまとめる
アウトラインの各項目の内容、論じていく順序がある程度固まってきたら、各項目を自分の言葉にしてまとめていきます。

[アウトラインの項目]

a・坂本龍馬薩長同盟成立にどのような形で貢献したのか
坂本龍馬犬猿関係にあった薩摩藩長州藩を仲介して、薩長同盟成立に貢献した。両藩は武力衝突の可能性もあったが、この軍事同盟が成立したことで平和的に歴史が動くことにつながった。龍馬は両藩の代表者を説得して、京都で会談するきっかけを作った。両者の藩内事情を把握していた龍馬は自らが設立した会社、亀山社中も利用して仲介を進めた。文献A 21

というアウトラインの項目を次のような感じでまとめてみます。

[自分の言葉でまとめた文章]

坂本龍馬は、さまざま方法で、敵対していた薩摩藩長州藩を交渉の場につかせ、軍事同盟である薩長同盟の成立に貢献した。

これを組み合わせると、論文のパーツになるパラグラフの一つが、仮ですが完成していきます。

パラグラフとは、1つの事柄について書いた文章のまとまりです。
1つのパラグラフの中では、1つの事柄についてしか書くことができません。
例えば、1つのパラグラフの内容として「坂本龍馬薩長同盟成立に貢献した」はいいですが、「坂本龍馬薩長同盟成立に貢献して、幕府は崩壊した」はふさわしくないということです。

パラグラフは、トピックセンテンスサブセンテンスから成り立っています。

トピックセンテンスは、パラグラフに書かれる1つの事柄について書いた文です。
上記の例で行くと「坂本龍馬薩長同盟成立に貢献した」がトピックセンテンスです。

サブセンテンスは、トピックセンテンスの内容を補足したり、詳しく説明したり、具体例を提示したりする文です。
例えば、坂本龍馬が具体的にどのように貢献したのか、どの本で誰がそれを説明していたのか、比較例の提示などがサブセンテンスに書かれることです。
サブセンテンスがトピックセンテンスを引き立てます。

1つのパラグラフの分量は、200-400字程度にすることが良いといわれます。

パラグラフを組合せ、積み重ねていくことで、レポートや論文の形になっていきます。

3.仮パラグラフを完成させる
論文のパーツになるパラグラフの完成に向けて作業をすすめます。

仮のパラグラフ作成手順について説明していきます。
まず、先ほど自分の言葉でまとめた文章(アウトラインの項目を要約したもの)をパラグラフの冒頭に置きます。
そして参考文献などを利用して書いたアウトラインの各項目の文章を、その後に並べてみます。
これで1つのパラグラフの形が仮にですが完成します。

[仮のパラグラフ]

第2章 政治面における役割
a坂本龍馬薩長同盟成立にどのような形で貢献したのか
・自分の言葉でまとめた文章[トピックセンテンス]
坂本龍馬は、さまざまな方法で、敵対していた薩摩藩長州藩を交渉の場につかせ、軍事同盟である薩長同盟の成立に貢献した。
・各項目の文[サブセンテンス]
坂本龍馬犬猿関係にあった薩摩藩長州藩を仲介して、薩長同盟成立に貢献した。両藩は武力衝突の可能性があったが、この軍事同盟が成立したことで平和的に歴史が動くことにつながった。龍馬は両藩の代表者を説得して、京都で会談するきっかけを作った。両者の藩内事情を把握していた龍馬は自らが設立した会社、亀山社中も利用して仲介を進めた。文献A 21

自分でまとめた文章がトピックセンテンスに、アウトラインの各項目がサブセンテンスの一部になります。
これをもとにして、さらにサブセンテンスとして情報を付け加えたり、文章自体を練りなおしたりしてパラグラフを完成させていきます。

⑷パラグラフを完成させる、下書きをつくる

1.仮パラグラフにツッコミを入れる
2.文章を綺麗にする
3.論理的な構成を備える
4.下書きを完成させる

1.仮パラグラフにツッコミを入れる
仮のパラグラフが集まってきたら、それをを読んで、その文章にツッコミを入れてみます。
例えば「それって矛盾してないか」とか「本当にそんな事実はあったのか」といった感じです。
どんどんツッコミを入れられる部分を探します。
そこが、現状のレポートにおける脆弱な場所かもしれません。

そして、そのツッコミに対して、さらに自分で反論してみます。
「Aならば、Bになるので、矛盾ではない」や「この研究論文でCさんも、その事実を述べている」などです。
反論するためには、新たな文献を探したり、文章の構造が論理的に破綻していないか確認したりする必要があります。

ツッコミと反論を1つの文章にしてみます。
例えば「Aに対しては、Bのような反論が考えられる。しかし、それについてはCという実験結果がDから公表されている」といった自作自演の討論を記述する感じです。

パラグラフの内容が、少し説得力に欠けるなと感じたら、ツッコミと反論の文章をパラグラフに加えていきます。
そのような記述を加えると、弱点が減っていき、レポートはどんどん補強されていきます。

2.文章を綺麗にする
パラグラフが完成に近づいてきたら、文章自体を整えていきます。
これはパラグラフの内容自体を修正することではありません。
文章としておかしくないか、読みにくくないかなどを確認して、文体を改善して行く作業です。
具体的には次のようなポイントを確認して下さい。

・主語、述語の存在
・1文の簡潔さ
・修飾語・被修飾語の近接
・同じ言葉の連続

主語と述語がきちんと存在するか、一つの文は長過ぎないか、修飾語はどの言葉にかかっているかすぐに分かるか、同じ言葉が連続して使われていないかなど文章の読みやすさを確認していきます。
同じ内容を書いても、文章がおかしければ、読み手に正しく伝わらずに、内容自体も間違っていると判断される可能性もあります。
何回も読み直して、おかしいところがないか確認して、修正していきましょう。

3.論理的な構成を備える
各パラグラフは、トピックセンテンスの内容が論理的なつながりがあるように並べなければいけません。
ある程度パラグラフが完成してきたら、パラグラフの前後関係や論理関係を考えて、並べ替えていきます。

ここで論理的な構成を備えるとは、どういうことなのかを、少し説明したいと思います。
論理的な構成を備えるとは、書いている内容自体が正しいかは問題にはなりません。
内容に関する結論を導いていく順序や過程、方法が妥当といえる形になっているということです。

例えば

AならばBである
Aである

という2つの文がある場合に、この2つの文から

Bである

という結論を導き出すような形が、論理的に妥当といえるものです。

反対に

AならばBである
Bである

から

Aである

を導くことは論理的に妥当とはいえません。

この時、AやBの内容自体が正しいかどうかは論理的な妥当性には関係ありません。
あくまで結論を導くまでの過程の問題です。
上記の例のように、一般的な法則のようなものを大前提にして、結論を導く方法を演繹法といいます。

もう一つの代表的な方法として、帰納法があります。

帰納的方法とは

pはBである、qもBである、rもBである、、、

という結果から

すべてはBである

という結論を導くような方法です。
「これだけ実験をやりました。だからこの結果は妥当ですよね」という説得方法です。
帰納法は少し弱い論証になります。

他にも論証形式はいろいろあります。
慶應通信では総合科目に「論理学」という科目があります。
はじめての人にはとっつきにくい内容で、レポートが難関だと評判の科目です。
しかし、レポートや論文を書くことだけでなく、勉強していく上でも役に立つの科目なので履修しておいても損はないと思います。
4単位で科目試験は簡単な方なので、その点でもオススメです。

論理的な妥当性も考えながら、パラグラフを並べかえていきます。
並べ替えは次のような順序でおこなっていきます。

第2章 政治面における役割
a坂本龍馬薩長同盟成立にどのような形で貢献したのか
坂本龍馬の働きによって敵同士の薩長が手を結んだ。それが平和的な形での明治維新につながった。
b薩長同盟とは何か
薩長同盟とは 〜というものであった。
c各藩の関係性はどうだったのか
この時期の各藩には、敵対関係のところもあった。薩摩藩長州藩は敵同士だった。

a~cの3項目が、それぞれ完成したパラグラフになっていたと仮定します。
このa~cを使い、坂本龍馬の功績の1つとして、薩長同盟成立に貢献したことを説明するとした場合、このままでは論ずる順序としてよくないです。
論ずる順序は以下のようにb、c、aとします。

b薩長同盟とは 〜というものであった。
cこの時期の各藩には、敵対関係のところもあった。薩摩藩長州藩は敵同士だった。
a坂本龍馬の働きによって敵同士の薩長が手を結んだ。それが平和的な形での明治維新につながった。

今の段階ではこんな感じになっています。

薩長同盟とは江戸末期に成立した薩摩、長州両藩によって結ばれた同盟である。
1866年に成立した薩長同盟は、薩摩藩長州藩による倒幕を共通目標とした軍事同盟であった。倒幕派のリーダー的存在の長州藩と、公武合体を押し進め幕府に最も近いといえる長州藩の利害が一致して、同盟を結び倒幕に向かった。坂本龍馬などの尽力によって両藩が意思を変え同盟が成立したと言われる。文献B 134
江戸末期における徳川幕府における各藩は、幕府に対する考えにより、対立している藩もあった。
徳川幕府は封建的な国家であった。元来譜代大名外様大名という区分もあり、幕府に近い存在の藩もあれば、内面では幕府をよく思っていない藩もあった。また多くの藩は、財政難の状況にあって、自藩の存続だけで精一杯の状況だった。テキスト21
坂本龍馬は、考え方の違いから敵対していた薩摩藩長州藩を交渉の場につかせ、軍事同盟である薩長同盟の成立に貢献した。
坂本龍馬犬猿関係にあった薩摩藩長州藩を仲介して、薩長同盟成立に貢献した。両藩は武力衝突の可能性があったが、この軍事同盟が成立したことで平和的に歴史が動くことにつながった。龍馬は両藩の代表者を説得して、京都で会談するきっかけを作った。両者の藩内事情を把握していた龍馬は自らが設立した会社、亀山社中も利用して仲介を進めた。文献A 21


4.下書きを完成させる
アウトラインの各項目がパラグラフとして発展してきて、論ずる順序が決まってきたら、それだけでも、ある程度論文の形になってきます。
それを、論文の下書きとして完成させるためには、各章の冒頭で、その章で論ずる内容の説明文をつくります。

第2章 政治面における役割
第2章の説明文
坂本龍馬は日本の近代化に対して政治的な面でも大きく貢献した。代表的な役割として次の2点を挙げることができる。
1点目は薩長同盟の成立を仲介したことで、2点目は船中八策を草案して、大政奉還を導いたことである。
この章では、はじめに薩長同盟についての坂本龍馬の役割について論じ、そのあとで船中八策によって大政奉還を導いた功績について述べていく。

このような説明文を章の冒頭に持ってきてその後に、アウトラインから発展させたパラグラフの集まりを並べていきます。

第2章 政治面における役割
第2章の説明文
坂本龍馬は日本の近代化に対して政治的な面でも大きな貢献した。代表的な役割として次の2点を挙げることができる。
1点目は薩長同盟の成立を仲介したことで、2点目は船中八策を草案して、大政奉還を導いたことである。
この章では、はじめに薩長同盟についての坂本龍馬の役割について論じ、そのあとで船中八策によって大政奉還を導いた功績について述べていく。
薩長同盟とは江戸末期に成立した薩摩、長州両藩によって結ばれた同盟である。
1866年に成立した薩長同盟は、薩摩藩長州藩による倒幕を共通目標とした軍事同盟であった。倒幕派のリーダー的存在の長州藩と、公武合体を押し進め幕府に最も近いといえる長州藩の利害が一致して、同盟を結び倒幕に向かった。坂本龍馬などの尽力によって両藩が意思を変え同盟が成立したと言われる。文献B 134
江戸末期における徳川幕府における各藩は、幕府に対する考えにより、対立している藩もあった。
徳川幕府は封建的な国家であった。元来譜代大名外様大名という区分もあり、幕府に近い存在の藩もあれば、内面では幕府をよく思っていない藩もあった。また多くの藩は、財政難の状況にあって、自藩の存続だけで精一杯の状況だった。テキスト21
坂本龍馬は、考え方の違いから敵対していた薩摩藩長州藩を交渉の場につかせ、軍事同盟である薩長同盟の成立に貢献した。
坂本龍馬犬猿関係にあった薩摩藩長州藩を仲介して、薩長同盟成立に貢献した。両藩は武力衝突の可能性があったが、この軍事同盟が成立したことで平和的に歴史が動くことにつながった。龍馬は両藩の代表者を説得して、京都で会談するきっかけを作った。両者の藩内事情を把握していた龍馬は自らが設立した会社、亀山社中も利用して仲介を進めた。文献A 21
d・船中八策とは何か
e・徳川慶喜はどのような考えを持っていたのか
f・船中八策大政奉還のに影響を与えたのか

そして、各項目に関するパラグラフを文章としてつなぎ合わせていきます。

第2章 政治面における役割
坂本龍馬は日本の近代化に対して政治的な面でも大きく貢献した。代表的な役割として次の2点を挙げることができる。
1点目は薩長同盟の成立を仲介したことで、2点目は船中八策を草案して、大政奉還を導いたことである。
この章では、はじめに薩長同盟についての坂本龍馬の役割について論じ、そのあとで船中八策によって大政奉還を導いた功績について述べていく。
薩長同盟とは1866年に成立した薩摩藩長州藩による倒幕を共通目標とした軍事同盟である。この同盟によって、倒幕派のリーダー的存在の長州藩公武合体を押し進め幕府に最も近いといえる長州藩が、利害の一致のより共同して倒幕に向かった。坂本龍馬などの尽力によって、敵対していた両藩が意思を変え同盟が成立したと言われる。文献B 134
江戸末期の徳川幕府は、封建的な国家であった。幕府に近い存在の藩もあれば、内面では幕府をよく思っていない藩もあった。また多くの藩は、財政難の状況にあって、自藩の存続だけで精一杯の状況だった。テキスト12
また、長州藩などは幕府から目をつけられていて、武器を集めることができないような状況でもあった。
薩摩藩長州藩は思想の違いから犬猿関係の状態であった。
そのように考え方の違いから敵対していた薩摩藩長州藩の代表者を、坂本龍馬は交渉の場につかせ、軍事同盟である薩長同盟の成立に貢献した。
坂本龍馬の仲介により、1866年に薩長同盟が成立した。両藩は武力衝突の可能性があったが、この軍事同盟が成立したことで平和的に歴史が動くことにつながった。(ここで薩長同盟の具体的な内容を記述する)
龍馬は両藩の代表者を何度も説得して、京都で会談するきっかけを作った。両者の藩内事情を把握していた龍馬は自らが設立した会社、亀山社中も利用して仲介を進めた。文献A 21
その後、倒幕が成功して、薩長が中心となり新政府が樹立されることになった。
d・船中八策とは何か
e・徳川慶喜はどのような考えを持っていたのか
f・船中八策大政奉還に影響を与えたのか

このようにして、各パラグラフをつなぎ合わせて文章を組み立てていきます。
各章についても同じような作業をしていきます。
これが終わるとレポート・論文はかなり完成に近い状態になってきているはずです。

この時点で、一度文字数を確認します。
慶應通信のレポート課題の多くは、論ずる内容が指定されているので、制限字数に近い分量で論じることができるようになっているはずです。
したがって、文字数が少なければ、論ずるべきことが足りてない状態で、多ければ余分なことが書いてあるということです。
もう一度自分の下書きを見直して、過不足な部分がないか確認して調整してみましょう。

⑸注、引用・参照、参考文献

1.注をつかう
2.引用・参照をしめす
3.参考文献を書く

注、引用、参考文献は論文作成の作法です。
レポート・論文を完成させる上で最後の壁になります。
馴染みがなくとっつきにくい部分ですが、これがなければ論文・レポートとはみなされません。

注は、内容の補足説明や根拠などを示す時に使います。

引用と参照は、自分と他人の考えや情報を区別するために用います。自分のレポート・論文にオリジナリティを出すために必要な作法ともいえます。

参考文献の表記は、どの情報を利用してレポート・論文を作成したのか、第三者が確認するために記載します。
注、引用、参考文献の表記方法にはしきたりがあり、慶應通信のレポート課題においても、とても厳しく採点されます。
さらに、注などに関する作法は、基本のような形は存在しますが、レポート・論文の分野や先生によって多少の違いがあったりもしてやっかいなところがあります。
記載方法に迷った時は、その科目の「テキスト」や「テキスト履修要領」に載っている方法をそのまま真似して書くのが最善の方法だと思います。
ここでは、自分が慶應通信においてレポート・卒業論文の作成時に使用した方法を説明していきたいと思います。

1.注をつかう
注は、本文を補足をするために使います。
例えば、本文で説明すると話が脱線するが重要なので説明したいような事柄や、本文を書くときに参考にした文献やページ数などを表すために利用します。

注には、脚注と後注という2種類の方法があります。
脚注は、各ページごとに注の説明をいれます。
後注では、論文の最後にまとめて注の内容を表示します。
自分は、レポート作成の場合には、全て後注を使用していました。

注を記載するときは、まず、補足説明や根拠を示したい文章に⑴などの記号をつけます。
そして、各ページ末尾や全体の最後で、その番号に対応した説明を加えます。
基本的に、注は⑴から順にレポートの最後まで、注の部分に通し番号をふっていきます。

2.引用・参照をしめす
引用・参照の表記は、文章がどの情報を元に書かれているのかを表すために使います。
論文が盗作ではないということを証明するためにも必要な作業です。

引用と参照の違いについて説明します。
引用は、他の人の書いた文章を、そのまま自分のレポートに使うことです。
重要な内容で原文をそのまま使うことが適切な場合などに使います。
引用は、機会を限定して最小限にとどめる方がいいです。
参照は、文献の内容を要約して利用したり、他人の意見や情報を参考にして自分の考えを書いた場合などに使います。
基本的には、何かから情報を得た場合は、参照として表記する必要があります。
ただし、誰もが知っていると考えられる一般的な事柄や歴史的事件など、公然の事実は文献に書いてあっても、わざわざ参照として表記する必要はないと思います。

参照、引用を示す場合、注を利用する方法と直接本文に書き込む方法があります。
注を利用する方法は、参照・引用箇所に注として⑴、⑵、、と番号をふって、最後に文献とページ数などを示す方法です。
直接本文に記載する場合は、文中に(著者名 発行年:ページ数)を記載し、最後に参考文献リストを書きます。
どちらを利用しても問題ないですが、長い論文になると直接表記する方がいいかなと思います。
自分の場合はレポートでは注を使い、卒業論文では直接文章に記載する方法にしました。
科目や先生によって決まりがあったりするので、直接確認するのが一番いいと思います。

参照と引用で注のつけ方に違いがあります。
引用では、引用箇所を「」で括って分かるようします。長い文の引用では引用箇所の前後に1行ずつスペースをあけて引用個所を表示します。
引用として示した部分に⑴などの表記を入れます。

参照では、参考文献を利用して作成した文の最後に参照情報を表記します。
参照箇所を、できる限り一つの段落にして文章を作成します。そして、参照箇所の最後の文につけた句読点の外側に⑴などのしるしをつけます。

引用・参照は慣れるまでは、どちらを使えばいいか、どの程度使うべきか、など迷うことが多いと思います。
テキストや他の人の論文などを参考にして、使い方に慣れていきましょう。

3.参考文献をかく
どの文献を参考にして、レポート・論文をつくったのかを表示するため最後に参考文献のリストを記載します。
本だけではなくネットの情報などを利用した場合などにも漏れなく記載する必要があります。

参考文献リストには「著者名、文献名、発行年、出版社」などを記載していきます。

この文献の表記方法にはとても細かい決まりがあって、情報元の種類(本、論文、ネット)によって表記方法が違います。
また分野や先生によってもやり方が違う場合もあるので、基本的な方法を一応覚えて、その都度対応していくようにして下さい。
一冊専門の本を読んでもいいですし、ネット上にもうまく説明してくれているページがあるので利用してみてください。

前にも紹介した
戸田山和久著『論文の教室』
にも基本的な方法は記載されています。

ネットでは
うちやまかずや「論文指導」
論文指導
をよく利用させてもらいました。
参考にしてみてください。

[注、参照・引用、参考文献の記載例]

注を使う参照・引用の例

b・薩長同盟とは何か
1866年に成立した「薩摩藩長州藩による倒幕を共通目標とした軍事同盟⑴」である。
倒幕派のリーダー的存在の長州藩公武合体を押し進め幕府に最も近いといえる長州藩が、利害の一致のより倒幕に向かった。⑵
坂本龍馬などの尽力によって両藩が意思を変え同盟が成立したと言われる。
⑴A著『文献B 』2018年 C出版 p.134引用
⑵同上 p24参照

直接記載する参照・引用の例

b・薩長同盟とは何か
1866年に成立した「薩摩藩長州藩による倒幕を目標とした軍事同盟(A 2018:134)」である。
倒幕派のリーダー的存在の長州藩と、公武合体派で幕府に最も近いといえる長州藩の利害が一致して同盟が成立した。(A 2018:24)
坂本龍馬などの尽力によって両藩が意思を変え同盟が成立したと言われる。

参考文献の記載例

A著『文献B』2018年 C出版
D(作成者)「坂本龍馬のホームページ」"ページのURL" 2018年4月1日参照

⑹論文・レポートを仕上げる

1.序章・結論をつくる
2.推敲・校正する
3.清書する

1.序章、結論をつくる
序章と結論の書き方について説明します。

序章では、本論で何を書いているのかを説明します。
問題提起、論じる内容や順序、結論を簡単に書きます。
序章はレポート作成の最終段階で書きますが、レポート作成途中に、仮のものをつくれば、論じていく道筋が見えやすくなります。
もし、アウトラインをつくっている段階で行き詰まってきたら、一度仮のものでいいので、序章を書いてみましょう。

結論は、レポート内容のまとめの部分です。
この結論部を、本論を読まずにスラスラと書くことができたら、レポート課題についてしっかりと理解できている証だと思います。
結論には、序章と同じような内容を、さらに簡潔にして書きます。
結論部では、新たなことを追加で書いてはいけません。
今まで述べてきたことをまとめて、説明するだけの部分なので、レポートに書いてきたこと以外は記述できません。

分量に関しては、序章でレポート全体の2割、結論部は1割くらいになるようにしてください。

序章と結論が書けたら、全体の文字数を確認します。
明らかな字数オーバーや不足があるようでしたら本論を変更する必要があります。
ある程度の過不足の場合は、序章と結論で調整すればいいと思います。

2.推敲・校正する
序章、結論まで書けたら、とりあえずレポート・論文の形は完成します。
ここで自分の書いたものを推敲・校正していきます。

推敲は自分の書いた文章を考えながら読み直し、悪い点を修正していく作業です。
校正は誤字・脱字などを直していくことです。

序章、本論、結論が書けたら、一度自分の作成したレポートを読んでみてください。
できれば音読もしてみてください。
声に出すと、文章自体のおかしなところが見つけやすいです。
レポートを通しで読んでみると、言ってる内容や論ずる順序に、違和感を感じる部分などが出てくると思います。
また、読み直してみると、書き間違えや変換ミス、語順がおかしいところなどを発見できると思います。
そのような箇所をどんどん修正していきましょう。
この作業は繰り返せば、繰り返すほどいい作品になってきます。
自分の場合は、1つのレポートで5〜10回は推敲・校正をしていました。

時間をあけて、できれば日をまたいで、繰り返し読んでみてください。
よく言われていますが、夜に書いた文章を、次の朝見てみると、とてもおかしいと感じることがあります。
自分も完成したと思ったレポートを、次の日の朝に絶対読み直します。
その結果、よく書き直すことになりました。
できれば一度、紙に印刷して読み直してください。さらに良い修正ができると思います。
せっかくここまできたのだから、最後の仕上げで手を抜かずにレポートを完成させましょう。

3.清書する
慶應通信のレポート課題は、ワープロで作成してもいい科目と、手書きが義務付けられている科目があります。
多くの科目はワープロ可です。
手書きのレポートの場合は、清書するための時間を余分に考えておく必要があります。
自分の場合は、集中して書いたとして、1000字あたり、1時間くらいかかりました。
書くペースを把握して、時間の計画を立てましょう。
手書きのレポートはボールペン又は万年筆で書かなくてはいけません。
ミスした場合は修正液を使っても大丈夫ですが、あまりにも多すぎると見栄えが良くないです。
4000字をミス無く書こうと思ったら結構な集中力が必要です。

用紙に関しては、大学から指定されたものを利用します。
ワープロと手書き、それぞれの専用用紙があります。
地方に住んでいると、大学に請求してレポート用紙を郵送してもらわないといけません。
締切間近にレポートを作成しようと思ったら用紙がないといったことが無いように、事前に確認しておきましょう。
レポート用紙の使い方(ポイント数、行数など)は大学から指定があります。
そのような点も清書の段階で確認しなければいけないです。

最後にレポートの感覚的な見た目も気にしてください。
レポートを提出する時の形式(行数、ポイント数など)に変換してから確認してください。
文字の位置がずれてないか、見た目が悪い場所で改ページされてないかなど、感覚的にも綺麗でかっこいいと感じるようにレポートを仕上げましょう。

これで、とうとうレポート・論文が完成しました。
本当にお疲れ様でした。


参考文献
戸田山和久著『論文の教室』2012年 NHK出版

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