ビリギャルよりビリから慶應を通信で卒業しました!-卒業までの勉強法書いていきます-

高校中退から高卒認定試験を受けて、慶應義塾大学の通信教育課程を卒業しました。 卒業まで5年間において自分が得た、経験や知識をブログに示していきたいと思います。

慶應通信における卒業論文の書き方⑵完成までの道のり

慶應通信における卒業論文の書き方

⑵完成までの道のり

こんにちは。
今回は卒業論文作成について、4卒業論文作成から最後の7卒業試験まで説明していきます。

卒業論文完成までの流れ】

1指導登録・申込み
2文献集め・テーマ決め
3指導教員決定
4卒業論文作成
5卒業論文指導
6製本・提出
7卒業試験

4 卒業論文作成

卒論作成は、長い道のりになります。
やること自体は、基本的にレポートをつくることと変わらないです。
しかし、分量が多いため、レポートの比ではない時間がかかります。
また、全体が長くなるので、構成して組み立てることが高度な作業になります。

卒業論文作成で中心となる作業は「論証」です。
卒業論文も、レポートと同じように「問い、主張、論証」が必要です。
「問い、主張」に関しては、テーマを決める段階で一応は決まっていると思います。
したがって、卒論作成の段階に入ると「論証」が作業の中心になってくると思います。

論証では自分の主張を支えるための証拠づくりをしていきます。
文献を集めて、それを整理、分類して、解釈を加えてまとめていくといった作業を繰り返すことが、論証の中心になります。
論証を積み上げて、自分の主張をみんなが納得できる形にしていきましょう。

論証していく上で一つ注意点があります。
はじめに設定した主張は仮の主張です。
文献を集めて研究していく上で、あれっと思うことも、もちろんあると思います。
そのような時には、当然主張も変えなければいけません。
しかし、それまでにおこなった作業が無駄になる訳ではないです。
新たな主張に使える材料があれば利用することができます。

ここからは、自分の論文作成の過程をもとにして、これだけやれば卒業論文として成り立つという一例を紹介していきます。

卒業論文の作成を進めていく方法は、学部、分野、研究テーマなどによって変わります。
実験やアンケート調査を行う。
フィールドワークをする。
ひたすら過去の文献を読解していく。
さまざまな文献を集積して整理していく。
など多様な形があると思います。
したがって、論文の構成もさまざまな形になると思います。

ただ、どんな形の研究になるとしても、先行研究のついては触れる必要があります。

まず1つの章を使って先行研究に関するまとめの章をつくりましょう。
先行研究の紹介や、最新の研究結果、その研究に対する批評や問題点などを説明していきます。

次の章では、テーマに対して、自分のおこなった研究内容を書いていきます。
どのような文献を集めて、どのように調べたか、調べた結果どうだったか、どのような違いがあったか、など自分の研究報告のような章が一つ必要です。

そして、最後に先行研究と自分の研究を踏まえた上で、テーマに対してどのようなことを論じることができるのか説明する総括の章が続きます。
ここで、自分の主張を展開していきましょう。

この3つの章に、序章と結論の章を加えて、全部で5章あれば最低限卒業論文として成立するのではないでしょうか。

①序章
②先行研究のまとめ
③自分の研究説明
④総括
⑤結論

これは、一例です。
分野によっては全然違うこともあります。
なので、先生に確認してください。
それが一番です。
卒業論文なので自分の書きたいことも大切ですが、完成させると考えるたら、先生の言うこともちゃんと聞きましょう。

(基本的には、卒業論文もレポートとやることは同じなので、もしよければ、レポートのつくり方のページを参考にしてください。)
慶應通信におけるレポートの書き方(まとめ編) - ビリギャルよりビリから慶應を通信で卒業しました!-卒業までの勉強法書いていきます-

5 卒業論文指導

卒業論文指導は先生と直接会って、卒論についての話し合いをしたり、アドバイスをもらったりする学習です。

卒業論文指導を受けるためには、まず指導申込みをします。
指導申込みでは、論文の構想や進み具合、読み終えた文献などをあらかじめ文書で報告します。
はじめての指導ではテーマを設定した理由も書きます。

初回の申込みでは、内容によって不許可になったり、予備指導(修正や内容確認が必要な状態)になったりします。
予備指導は、指導によって修正ができれば本指導になります。
不許可の場合や予備指導で修正できなかった場合には、6か月後に再度申込みが必要です。

自分の場合は、はじめは予備指導でしたが、その中で修正できたので、本指導になりました。

卒業論文指導は最低3回以上受けなければなりません。
したがって、少なくとも、1年半は卒業論文作成の期間として必要です。

初回指導までには、このような形で論文を作っていき、どのような文献を利用するのかという点を、ある程度決めておく必要があります。
できれば、先行研究についてのまとめくらいまでは進んでおきたいところです。
それをたたき台にして、先生とこれからの計画を立てていくことになります。

指導は、個別やゼミ方式などがあります。
自分は個別指導でした。
指導は、先生の研究室で行われます。
はじめての指導時にはめちゃくちゃ緊張しました。

部屋の中は書籍が山積みになっていて、まさに教授の部屋って感じでした。

先生については、写真を見たり書籍を読んだりしていましたが、実際に会うのは、はじめてでした。
謙虚な先生で、とても優しくて安心しました。

はじめの指導は、お互い自身についての話などもしました。
これからの方向性や文献について話し合い、次回までにやっておくべきことを指示してもらいました。

卒業論文指導において、自分が最低限やっておこうと思っていたことが2つあります。

1つ目は、話したことを漏れなくメモにとることです。
メモは、家に帰ってから整理して、その内容の意味を考えます。
指導中には、一生懸命になっているので先生が言ったことの意味が、すぐに理解できない時もよくありました。
しかし、家に帰って冷静に考えると、なるほどと思うことが結構あります。
貴重な話を逃してしまわないように、ちょっとしたことでもメモにとって、家で確認するように心掛けていました。

2つ目は、文献を紹介してもらうことです。
先生は本を読むことのプロだと思っています。
オススメしてくれる文献ならば、卒業論文に対する何らかのヒントが必ずあると思います。
そうでなくても、いい本のはずです。
星の数ほどある書籍の中で、有意義な文献をみつけるのは本当に大変です。
また、もう一つの理由は家に帰ってからの学習をいいものにするためです。
指導中に聞ける話は、時間的なことを考えると限界があると思います。
紹介してもらえる文献も、先生の指導の一部と考えて、読むべき文献を教えてもらいましょう。

卒業論文指導は半年に一回しかありません。
時間も1時間と限られています。
先生と直接話ができる貴重な機会です。
自分のように地方在住だと新幹線とかに乗ってホテル泊まってお金もかかります。
仕事の休みももらわなくてはいけません。
なので、その時間を有意義にするためにも、自分は事前準備を十分にしてきました。
最低限、指示されたことはクリアして、聞きたいことをまとめて、資料を整理するくらいは必要だと思います。

メールで指導してくれることもあると思いますが、指導日における指導が基本です。
是非有意義なものになるようにしましょう。

6 提出許可、製本

・提出許可
卒業論文指導が数回続くと、論文は完成に近づいてきます。
完成品として提出する前には、まず卒業予定申告という手続きが必要です。
卒業予定申告は、卒業見込みがあることの報告のようなものです。
単位取得などの要件を満たした上で、卒業予定申告自体の許可を指導教員からもらう必要があります。

卒業論文が本当に完成したといえるためには、論文自体が完成した上で、指導教員の卒業論文提出許可を得ることが必要です。
この許可があってはじめて、卒業論文として正式に大学に受け入れてもらえます。

提出許可をもうら段階では、内容や構成が整っていることはもちろんですが、参考文献リストや論文の要約など、本論以外や手続き的な面でも完璧になっていることが求められます。

指導教員とのやりとりの中で、最終的な微調整をくりかえしオッケーが出れば、大学に正式な形で卒業論文を提出します。

提出許可が出た時には、嬉しかったという気持ちよりも、ほっとしたという気持ちが強かった気がします。
卒業論文提出までには、完成と考えられる段階からさらに10回くらいは推敲と校閲をおこないました。
修正しだしたらきりがないですが、自分の中で完璧と思えるまでやりました。
期限もありますが、ギリギリまで頑張りましょう。

・製本
卒業論文を提出するには、論文を製本する必要があります。
製本の方法は学校による指定に加えて、先生による指示があります。

製本に関して、自分で作成できる製本キットを利用しました。
レイメイ藤井という会社から販売されている製本キットを使用しました。
ネットの情報でオススメと書いていたので、選んでみたのですが、カッコいい卒業論文が本当に簡単に作れました。

他の方法としては、簡易なバインダーのようなものを使うか、大学の生協や製本業者に頼んで本格的な製本にするなどがあります。
業者などにお願いすると、慶應のマークが入った製本にしてもらえたりするらしいです。

時間的に間に合わなかったので自分でつくりましたが、本当は業者に頼みたかったです。

提出した卒業論文は、先生が保管しておく場合と、返してもらえる場合があります。

提出が終わると本当にホッとします。
肩の力をが抜けて、少しの間は何もしたくなかった記憶があります。

7 卒業試験

卒業試験はまさに、卒業できるかどうかを判断する最後の試験です。
卒業論文自体の内容の審査に加えて、面接によって、卒業に値する学力があるのかを確認するという形になっています。

卒業試験が大学の学習過程の中で最も緊張しました。

【理由】
①教授が二人
指導教員に加えて、別の教授がもう一人、試験を担当してくれます。
はじめてみる試験官は、見るからに教授といった方でした。
ただでさえ、はじめての人と話すのが得意ではないのに、こんな試験の場でと思いました。

②二回落ちると卒業できない
二回卒業試験に落ちると卒業は一生できないときっちりと規定に書いています。
なんて冷酷な決まりだと思いました。
ここまできたのに卒業できないとか笑い話にもならないです。

③落ちた話を聞いたことない
ネットなどで調べても、周りの人の話でも卒業試験に落ちたという話を聞いたことがありませんでした。
成功確率が高いと考えられる方がプレッシャーを受けてしまう性質なので、かなり心配してました。
単勝1倍台の本命馬でも、きっちり勝利する武豊さんのようなジョッキーはすごいなと思いました。
特殊な例ですいません。

・準備
卒論の内容を頭の中で整理できて、なおかつ、人の質問にさっと答えれる人は卒業試験に対する特別な準備はいらないと思います。

自分は無理なので、結構準備しました。
簡単に説明できる資料をパワーポイントでつくって、先生方にも渡して、それをもとに説明しました。
つくるだけでも頭の整理になったので、やって良かったなと思いました。

・時間には余裕を
試験が、いつもの卒論指導の部屋とは違う場所でした。
それに気づかず、場所を間違えて試験開始に遅れてしまいました。
ただでさえ緊張していたのに、さらに焦る材料を増やしてしまいました。
みなさんも確認は怠らず、時間には余裕を持って臨んでください。

・諮問中に携帯
試験開始時間に会場にいなかったので、大学のスタッフから電話がかかってきていました。
電話で説明を受け、試験がおこなわれる部屋を見つけました。
部屋に入り、試験がはじまった直後、再度事務局から電話がなりました。
アップルウォッチにも着信音がなり、とっさにボタンを押すと通話中になってしまいました。
試験中にもかかわらず電話でしゃべり出すという失態をおかすことになりました。
焦り度がマックスになってしまいました。

・試験の手ごたえ
焦りまくりでしたが、事前に説明用のプリントをつくっておいたので、なんとか最後まで説明することができました。
準備しておいて本当に良かったです。
指導教員ではない初見の教授からいくつも質問がありました。
何を答えているか、自分でもさっぱり分からなかったですが、優しく耳を傾けてくれていました。
指導教員の助け舟のおかげでなんとか、返答をすることができて、乗り切りれました。
このような問答をする機会は通信では少ないので、通信制における学習のデメリットの一つといえるかもしれません。

・卒業決定通知まで
試験が1月末におこなわれ、結果発表は3月上旬といわれてました。
生殺し期間が長いです。
決まってるんだったら早く教えてくれと思っていました。

3月某日、一通の封書が郵便ポストに投函されていた。
おそらく、その茶色の紙を組み合わせた四角形の袋は自分が待ち望んでいたものに違いない。
家に帰り、震える手でハサミを握り、そっと袋の出口をつくっていった。
中には白い紙が一枚、おそるおそる引き出した。
紙の真ん中あたりに刻まれた「貴君は卒業と決定しました」という文字が目に飛び込んでくる。
誰もいない部屋で一人叫んでいた。
心の底から叫んだ。
本当にやってきて良かったと思えた瞬間だった。

という感じで、描写できるくらい鮮明に覚えています。
本当に嬉しかったです。
やってきて良かったなあと心底思えました。
すぐにみんなに報告したかったです。
しかし、一番初めに家族に報告したかったので、夕食時まで我慢しました。

卒業論文を完成させて、晴れて卒業できることになりました。
家族や先生方、スタッフのみなさま、職場の同僚などいろいろな人へ本当に感謝です。

卒業論文作成は長い道のりです。
指導が半年に1回しかない、文献が集まらないなど、自分のペースでできない要素も多いです。
先生からはじめにアドバイスされたのですが、ダラダラとするのではなく、短期集中で取り組む方がいいと思います。
全体の期間でもそうですし、普段の作成でもそうです。
まず、全体目標として絶対に2年で卒論完成させるといったできるだけ短い期間の具体的な目標を立てましょう。
そして普段の作成の意識としては、卒論指導後1週間と、指導前1カ月だけを卒業論文作成に費やすといった、期間を指定したものにする方がいいです。
短期集中が苦手な自分でも、そのような方法がいいと感じました。

今回で卒業論文に関する説明を終わります。
というか、このブログの本来の目的自体もほとんど終わってしまいます。
次回からは慶應通信の勉強法とは少しそれてしまうのですが、慶應通信におけるコミュニティについてや、試した勉強法、生活などを書いていきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。