ビリギャルよりビリから慶應を通信で卒業しました!-卒業までの勉強法書いていきます-

高校中退から高卒認定試験を受けて、慶應義塾大学の通信教育課程を卒業しました。 卒業まで5年間において自分が得た、経験や知識をブログに示していきたいと思います。

論文・レポート作成ストーリー⑵ 欅坂的論文作成小説 No.2 語るなら証拠を、、、

欅坂的論文作成小説

ーNo.2 語るなら証拠を、、、

(読み終わるまで 約6分)

次の日、ファン君と青年は渋谷パルコの向かいにあるカフェでおちあった。

青年「こんにちは。昨日は眠れましたか」

ファン君「いや、あいつとのこと思い出したら寝れんかったわ」

眠そうな目でファン君がいう。

青年「それは良かったです!」

ファン君「なめてんのか?」

ファン君の目が見開く。

青年「いや、なめてないですよ。昨日の会話の中に論文を書くヒントがあったので、思い出してくれた方が勉強しやすいと思っただけです」

ファン君「ヒントなんかあったか?」

青年「とりあえず昨日の会話を思い出していきましょう。まず二人が言ってた、お互いの推しているメンバーが一番人気だと考えた理由を簡単に書いてみますね」

青年は小さいノートを開き、素早く書きだした。

①自分が一番可愛いと思うから
②握手会の列が一番長いのを見たから
③握手会の列が一番長いのを5回見たから
④アンケートで一番に選ばれていたから
⑤センターに選ばれているから一番人気

青年「こんな感じでしたよね」

ファン君「だいたいそんな感じやな」

青年「この中でファン君が言ったのは②と④で、あのオタクの方がおっしゃられていたのが①、③、⑤でしたよね」

ファン君「そうやな」

青年「①から⑤でどれが一番説得力あると思います?」

ファン君「⑤のセンターに選ばれてるから一番人気やな」

ファン君が即答した。

青年「そうですね。演繹的な推論って言うんです」

ファン君「エンエキテキ??」

青年「まあ、後から説明しますね。論文はいろんな証拠を集めて自分の主張を、みんなに納得してもらう文章なんです」

ファン君「前も言ってたな」

青年「その証拠も、実際に役に立つ証拠を集めないといけません」

ファン君「役に立つ?」

青年「昨日の①から⑤の内容をみていきましょう。まず、①ってどう思います?」

ファン君「話にならんな」

青年「そうですね。自分が一番可愛いと思うからなんて言う主観的な理由は説得する材料にはならないですね。証拠は客観的であることを求められるんです。誰からもその証拠が主張できるようになってなければダメなんです」

ファン君「なるほどな」

青年「そうなると②の握手会の列が一番長かったも微妙ですよね?」

ファン君「何でや!俺が嘘ついてる言うんか」

ファン君が声を荒げる。

青年「いや、嘘とは言ってないですよ。でも、ファンさんが見たってだけですよね?実際に数えて他と比較したわけでも無いですよね?見たときにたまたま一番長かっただけってこともありますよね」

ファン君「たしかにな」

青年「自分の経験から、それを証拠として主張するものです。論文の証拠としては適切とは言えないかもです。まあ③も一緒のことなんですけど、5回になるとたまたまとは言えないので説得力が少し増しますね」

ファン君「5回も行ってるってあいつ結構やるなと思ったわ」

青年「まあ、経験も集まれば、多少の論拠にできるかもしれないですが、食べたリンゴが10回とも赤色だったから、全部のリンゴが赤とは言えないですよね。実際、緑色もありますしね」

ファン君「うん、王林ね」

青年は話を続けた。

青年「では、ファンさんの最終兵器だった④はどうですか」

ファン君「アンケートのやつやろ?あれで決まったと思ったけどな」

青年「そうなんです。結構いいんです!帰納法って言うんです」

ファン君「キノウホウ?また全く聞いたことない言葉出てきたなあ」

青年「帰納法っていうのは、aもx、bもx、cもx、、、だから全部xだという説得方法です。アンケートは一部の人から取っているけど、その結果を全体のものとして使ったりしますよね。そういう方法です」

ファン君「やったら5回見たからってやつと一緒やんか」

青年「でも、論文などに証拠として使うには、条件や方法などをしっかりしないといけないんです。例えば、列が長かったていうのも、実際に数えたわけではないし、見た時間もその時だけですよね。データをとった条件が同じでもないし、正確さもないですよね。まず、根拠として使うにはたくさんの事例を集めなければならないです。その時は、条件や方法を統一して調べてはじめて証拠として認められます。雑誌のアンケートであれば、方法もしっかりしているだろうし、参考にできる事例の数も十分なはずです」

息をつかずに青年が、淡々と説明した。

ファン君「ややこしいなあ」

青年「そうなんです。ややこしいんです。でもそういうことの積み重ねが自分の主張を強くしていくんです」

ファン君「最後の⑤はちょっとちゃうよな」

ファン君が不安げに聞いた。

青年「はい、少し違いますね。②から④は証拠を積み上げていって結論を導くというものでした。しかし、⑤は「センターならば一番人気である。平手さんはセンターだ。だから平手さんは一番人気だ」という、大前提から個別の事例の結論を導くといういわば逆方向に進んでいる説明なんです」

ファン君「うーーん。わからん」

青年「④まではこれも、あれも、それもXだからすべてはXであると個別の事例を集めて結論を導きます。⑤ではすべてはXであるという大前提から、これもXであるという個別の事例の結論を導いていくというやり方なんです」

ファン君「ちょっとだけわかったような気がする」

青年「④が帰納法で、⑤が演繹法といわれます」

ファン君「キノウとエンエキね」

ファン君とりあえず復唱した。

青年「⑤が一番説得力のある説明方法になります。実際の論文では、帰納法演繹法を組み合わせて自分の主張が筋が通ったものにしていくんです」

ファン君「頭痛くなってきたわ」

青年「今日はこれくらいにして、おきましょう。明日も時間ありますか?」

ファン君「学校終わった後やったら大丈夫やで」

青年「ではまた明日続きやりましょう。僕の家の住所をラインで送るので、学校帰りに来てください」

画面が割れた自分のスマホを指差して、青年が言った。

ファン君「わかった。じゃあまた明日な」

ファン君はバスに乗り、青年は駅に向かって歩いていった。


【レッスン2 どんな証拠を、どのように使うのか】
論文に使用できる証拠は、限られています。
大学の実験結果や本・論文に書かれていることなどが使用できる証拠として考えられます。
しかし、そのような情報の中でも、正式な機関や権威がある人が発行していて、データの裏付け、根拠がしっかりあるもの以外は論文に使う証拠として適していません。
信用性のある証拠を集めて、それらを組合せて筋道が通った文章にして、はじめて論文として認められます。
自分の感情や経験だけで論文を書くことはできないのです。

証拠を組合せて筋の通った文章にするためには、内容の構成が論理的であることが必要です。
論理的とは、結論を導く過程が正しい方法で行われているということです。

自分の言っていることを、論理的にするために使える方法はいくつもあります。
代表的な方法が、帰納法演繹法です。
帰納法は、個別の事例から全体の結論を導いていく方法です。
アンケート調査などは、帰納法に使える一例です。

この物語の例で説明します。
まず、一番人気の定義なのですが、ここではプロデューサーの秋元さんしか知り得ない、すべての要素から総合的にみて最も支持されているメンバーということにしてください。
アンケートで好感度が一番という情報は、その人が一番人気であると考えることができる個別の事例の一つになりますよね。
そのような事例を集めて、自分が主張していることに説得力をだします。
例えば、他にグッズの売り上げや、ブログのアクセス数でもその人が一番など、個別の事例を積み重ねて、一番人気だと説得するような方法です。
今回の例では、②から④を総合して主張するような感じです。
また、アンケートの結果自体も帰納法の考えを利用しています。
アンケートは一部のファンからとったものです。
それを全体の結果として推論することも帰納法ということができます。

演繹法は、すべてに当てはまるような大前提から、個別の事例の結論を導いていくといった方法です。
今回の事例⑤がその例に当たります。
演繹法で説明すると次のような形になります。
Aが平手さんで、Bがセンター、Cが一番人気とします。

AはBである(個別の事例)
BならばCである(大前提)
ゆえにAはCである(結論)
という結論の導き方です。

このように、演繹法絶対的な法則に、一つの事例を当てはめて答えを出すような推論方法です。
有名な演繹法にはアリストテレスの三段論法というのがあります。
演繹法は、大前提がしっかりとした内容であれば、最も強い推論方法になります。

論文では演繹法帰納法など組合せて、自分の主張を説得力があるようにしていきます。