ビリギャルよりビリから慶應を通信で卒業しました!-卒業までの勉強法書いていきます-

高校中退から高卒認定試験を受けて、慶應義塾大学の通信教育課程を卒業しました。 卒業まで5年間において自分が得た、経験や知識をブログに示していきたいと思います。

論文・レポート作成ストーリー⑶ 欅坂的論文作成小説 No.3 文献なしでは信じてくれない

欅坂的論文作成小説

ーNo.3 文献なしでは信じてくれない

(読み終わるまで 約6分)

翌日、学校を終えたファン君は山手線を乗り継ぎ中目黒駅に向かった。

改札を出て大通りを渡り、目黒川沿いを歩いていった。
洒落た店が並んでいたが、しばらく歩くとそれもなくなり、青年から送られてきた住所に10分ほどでたどり着いた。

ファン君(なんやここ。めっちゃお洒落なマンションやな。あいつええ暮らししてんな)

ファン君は、上を見上げながら思った。

エントランスで部屋番号のボタンを押すと、すぐに青年の声が聞こえた。

青年「あっ、入ってください」

ファン君はエレベーターに乗り、青年の部屋まで進んだ。

ファン君(手土産でも買ってきたら良かったな)

ファン君は後悔しながら青年の部屋に入っていった。

ファン君「じゃまするでー」

青年の部屋は、とてもシンプルだった。
最低限の家具とアップル製のノートパソコン以外には部屋には何も見当たらなかった。
ただ、部屋の大きさに似合わない数の本が、大きな棚に並べられていた。

青年「あっどうぞ。すぐわかりましたか」

ファン君「わかりやすかったで。なんか芸能人いそうな所やな」

青年「たまに見ますよ。バーとかで飲んだりしてますしね」

ファン君「マジか!また、見たら連絡してくれ」

青年は軽く頷いた。

青年「昨日の話ちょっとは覚えてますか」

ファン君「まあな。あと、大学でこんな本借りてちょっと読んだわ」

ファン君はカバンから一冊の本を取り出した。

青年「戸田山さんの『論文の教室』じゃないですか。これいい本なんですよ」

ファン君「まあ、こんな本のなかでは一番読みやすそうやったからな」

青年「やる気マンマンですね」

ファン君「負けるんは嫌いやからな」

青年「では、論文づくりの説明を早速はじめましょうか」

ファン君「よろしく頼むわ」

青年は、缶コーヒーをファン君に差し出して、ベッドのそばにあるテーブルにファン君を誘導した。

青年「まず論文が、自分の主張を納得してもらうために書くってことを、昨日言いましたよね」

ファン君「覚えてるで」

青年「納得してもらえる材料を集めて、整理して、文章にする。それが、論文をつくる上で必要なことです」

ファン君は黙って聞いている。

青年「論文には3つ必要なものがあります」

ファン君「謙虚!優しさ!絆!やろ」

ファン君が自信満々にいった。

青年「、、、、、、違います。問い、主張、論証です」①

ファン君「問い?主張?論証?」

青年「はい、そうです」

青年「問いとは、文字通り、問題のことです。何をテーマにして論文を書くのかをはっきりさせなければいけません。今ファン君とオタクの方が争っている問題ってなんでしたっけ」

ファン君「誰が一番人気かってことや。まあ争う必要もないことやけどな」

青年「そうですね。それを論文風でいうと、問いは『欅坂46において一番人気は誰なのか』って感じになりますね」②

ファン君「えらいかしこまったな」

青年「次に主張ですね。これは、単純に自分が言いたいことです。今回のことで言えばファン君の主張は『欅坂46の一番人気は長濱ねるである』になります」③

ファン君「そうそう!」

青年「そして論証は、主張に関する理由や証拠を見せて説得する部分です。ファン君の今持っている証拠は、握手会の列が一番長かったことと、アンケート調査で一番だったことでしたよね」④

ファン君「そうやな」

青年「でも、オタクの方が言ってる、センターが平手さんだからって言う理由に負けてしまったんですよね」⑤

ファン君「腹たつけどな」

青年「じゃあ、それを覆すような証拠があったら、一番いいですよね」

ファン君「間違いないな」

青年「じゃあ証拠探しましょう」

ファン君「どうやって探すん?」

青年「まずは、今までに長濱ねるさんが一番人気だと言った人が他にいないか調べてみましょう」

ファン君「でも言うだけやったあかんのやろ」

ファン君は、まっすぐな目で青年に聞いた。

青年「例えば、音楽業界の関係者が雑誌で書いてたりしたら、何らかの根拠があるだろうし、信用度もあると思いません」⑥

ファン君「確かにな」

青年「あとは、本当に秋元さんが一番人気の人をセンターにするのかってことですよね。過去に一番人気がセンターじゃ無かったことや、平手さんがセンターじゃない映像とかがあれば、証拠にできますよね」⑦

ファン君は考えながら青年の顔をじっとみて聞いている。

ファン君「でもどうやってそんなん調べんの」

青年「文献を集めないとダメですね。文献とは、まあ本とか雑誌とか、あとネットの記事とか、情報にできるもの全般をいいます。それを集めることが、まず論文を書く上で必要です」

ファン君「だからこの家、本だらけやねんな」

青年「そっちは、ほとんどが趣味の本です。こっちの棚にある本は、だいたい卒業論文を書くときに使った本ですよ」

その棚には、少なくとも50冊以上の本が並んでいた。

ファン君「えらい数の本使うねんな」

青年「論文を書くときには、いろいろな本を読んで、偏りがない情報を証拠として提出しなければなりません」

ファン君「めんどくさー」

青年「たしかに面倒くさい作業ですね」

ファン君「例えば、どんなんが今回のことで証拠になんのかな」

青年「そうですね。考えられる証拠はこんな感じですかね」

青年はメモになぐり書きをしていった。

・公式グッズ売り上げ一番(データ)
・過去に秋元さんが2番人気をセンターにしたこともある(先行研究)
・最近の一番人気が変わったという雑誌の取材結果がある(先行研究)
・平手さんがセンターではない時があった(反証の事実)
・秋元さんがねるさんをセンターにすると言った(証言・文献)
・公式ファンクラブのアンケートで人気が一番だった(データ)
・ライブ会場で自分でアンケートをとる(実験)

ファン君「おおっ、めっちゃあるやん。ほな全部書いていこか!」

青年「ダメです、ダメです!」

ファン君「なんでや」

青年「ちゃんと、調べて本当にそのような事実があるか確認しなければ、論文には書けませんよ」

ファン君「もー。ほんまめんどくさいなあ。でも、どうやってそんなん調べんねん」

青年「まあ、今回の内容は少し論文向きではないのですが、基本的にはネットや図書館で関連する本や情報を探すんです。例えば、パソコンでグーグル開いて、「欅坂46 一番人気」とかで検索すると情報がいっぱい出てきますよね。そして、使えそうな記事や、関連する書籍を見つけて、さらにその情報を検索します」

ファン君「あー、こういうのは得意やで。たまに暇な時、自分の名前入れて、誰か俺のこと悪く書いてないかめっちゃ探すもん」

青年「エゴサーチってやつですね。まあそんな感じです」

二人は黙々とネット上の情報をしらみつぶしに探した。

ファン君「おー『欅坂46、今変わりつつある一番人気』っていう、記事が載ってる雑誌見つけたわ。早速ネットで注文するわ」

青年「いいですね。まあ図書館にあれば、借りたらいいんですが、今回のは無さそうなので注文しましょう。あと、欅坂46のホームページに長濱ねるさんの公式グッズが一番売れてるって書いてましたよ」

ファン君「おー、いい感じやん。なんか行けそうになってきたな」

青年「そうですね、この調子で情報集めましょう」

ファン君「あっ、あかん。バイトの時間や!やばい、遅刻してしまう!」

ファン君は相当焦っている。

青年「それは、大変です」

ファン君「とりあえず、探しとくわ」

青年「では明日また来てください」

ファン君「わかった!今日はありがとうな」

ファン君は嵐のように去っていった。


【レッスン3 論文をつくる準備をしよう】
論文には「問い、主張、論証」の3つが必要です。
問いとは問題点です。
ある事柄に対して、どのような問題点があるのかを見つけ出し、問いとして設定します。
今回の内容では、誰が一番人気なのかということが問いとして設定されています。
主張とは、問題に対して自分が言いたいことです。
この主張をみんなに納得してもらうことが論文を書く目的です。
今回の例では、長濱ねるさんが一番人気だということが、主張に当たります。
論証とは、根拠や証拠を集めて筋道が通った理由づけをしていくことです。
アンケート調査やセンターが一番人気であることなど、いろいろと証拠を集めてきて、それを筋が通った話になるように組み合わせていきます。
本を読んだり、ネットで調べたり、実験したり、いろんな方法を使って自分の主張が真実であることを証明していきます。

そんな論文を書くには、まず準備が必要です。
それは、参考になる情報を集めることです。
情報元は、本、論文、ネットの記事など何でもいいですが、信頼性のある情報しか論文では使うことができません。
論文を書く下準備として、ウェブサイトや図書館、書店などいろいろなところから、証拠として使える材料を集めてきます。