ビリギャルよりビリから慶應を通信で卒業しました!-卒業までの勉強法書いていきます-

高校中退から高卒認定試験を受けて、慶應義塾大学の通信教育課程を卒業しました。 卒業まで5年間において自分が得た、経験や知識をブログに示していきたいと思います。

論文・レポート作成ストーリー⑷ 欅坂的論文作成小説 No.4 論証は使える人を選ばない

欅坂的論文作成小説

ーNo.4 論証は使える人を選ばない

(読み終わるまで 約6分)

昨日より少し早い時間に、ファン君は中目黒駅を降りた。

青年の家へ向かう途中、大通り沿いにスターバックスを発見したので、立ち寄った。

その後、目黒川沿いを青年の家に向かった。
目黒川は、今日も桜の花びらも、溢れる人の熱気も流していくようにせせらぎ続けた。

青年住んでいるマンションに着き、チャイムを鳴らし、家の中へ入っていった。

青年「待ってましたよ」

ファン君「はい、これ」

ファン君はコーヒーとサンドウィッチを青年に渡した。

青年「ありがとうございます。スタバ好きなんですよ」

ファン君「俺はあんまり行かんけどなー。今日もよろしくな」

ファン君は少しだけ頭を下げた。

青年「はい、頑張りましょう」

ファン君「とりあえず、欅坂46のこと書いてる雑誌とか本とか集めてきたで」

ファン君はカバンから大量の本を出した。

青年「おおっ。結構集めましたね」

ファン君「ええの見つけたで!ほら見て」

ファン君は新聞の1ページを開いて見せた。

そこには、音楽業界の専門家のコメントが書かれていた。

専門家「最近の欅坂46は平手と長濱で人気が二分してますよ。人気の順番も変動が激しいですね。自分が分析したところ、一番人気も変わってますね」

青年「なるほど、新聞なら信用度は高そうですね」

ファン君はたくさんの本の中から、何やら探している。

青年「僕もネットでこんな記事が見つけましたよ」

欅坂46の振付師TAKAHIRO氏のコメント
「次のライブでは大きくフォーメーションが変更する予定です。今までやったことがない人がセンターになると思います」

ファン君「マジか!それはだいぶ熱いな!」

青年「まだ決定的な情報にはならないですけどね」

ファン君「あっ見つけた!これみて」

ファン君が差し出したのは、業界最大手の芸能雑誌であり、そこには欅坂に関するデータが載っていた。
グッズ売り上げや公式ファンサイトのアンケート、ブログのアクセス数などさまざまなデータに基づく、メンバーの人気ランキングが書かれていた。
そして、総合ランキングとして長濱ねるがトップであると示されていた。

青年「これだけあれば大丈夫そうですね。情報が出揃いましたね」

ファン君「マジで!よっしゃー」

青年「では、これらの証拠をもとに論証していきましょう」

ファン君「ロンショウ?また難しそうな言葉やな」

青年「確かに、論証は複雑ですね。論証とかできても多分モテないですよ。むしろややこしい男として嫌われるかもですね」

ファン君「それは嫌やな」

青年「今回は、オタさんに勝つために仕方ないとしましょう」

ファン君「そやな」

青年「論証っていうのは、主張を正当化するために、その理由を言って、そこにどんな根拠があるのか筋道を立てて説明していくことです。これこれこうだから、こうなって、こうだから、こうですよねって感じで理屈っぽく相手を説得していくことです」

ファン君「たしかに、そんなんばっかり言ってたらモテへんな」

青年「論証には、いろいろな方法があります。代表的なものが昨日少し説明した、帰納法演繹法です」

ファン君「覚えてるで。キノウがあれも、これも、それも全部赤やから、おまえのやつも赤やろって言うんやろ。エンエキがリンゴやったら赤やねんから、おまえのもってるやつも赤やろって説明するんやろ」

青年「成長がすごいです!」

ファン君「最近全く勉強してないから、頭の空き容量は2TBぐらいあるぞ」

青年「言ってることもわかりやすかったです。論文でも、そのようなわかりやすさが重要なんです」

ファン君「よっしゃ、じゃあやっていこか」

青年は、ファン君がやる気になっているのをみて、少し嬉しくなった。

青年「まず、証拠を分けていきましょう」

(a)音楽業界の人のコメント
(b)振付師TAKAHIROさんのコメント
(c)雑誌のランキング

青年「今回集めた証拠はこの3点ですね。あと秋元さんが著書で、センターはその時の一番人気だって明言していました」

ファン君「そうなんや」

青年「(a)の音楽業界の人の分析みたいなのが、まあ少し違うのですが先行研究って言います。今までに同じ問題に対して、誰がどんなことを調べて、どういう結果があるのかっていうのが先行研究です。それを、まず集めて、整理しなければなりません」

ファン君「先行研究ね」

青年「(b)は文献の引用ってところですかね。関連する本などを調べて、証拠として使えそうな情報を探して使います。秋元さんがセンターは一番人気っていうのもこの文献引用みたいなものです」

ファン君「文献、引用な」

青年「そして(c)は実証データってところですね。実験やアンケートなどを使って、実際の事実や数字などを証拠として使うものです」

ファン君「実証、データ、、、」

青年「まあ、こんな感じってことだけわかっていてください」

ファン君「ロンショウシテイコウカ」

ファン君ロボットのような喋り方で言った。

青年「そうですね。整理していきますね。まずセンターならば一番人気っていう大前提は覆らないですね。そして平手さんが今までセンターだったので、一番人気は平手さんってことですね。しかし、最近は一番人気が変わってきているという先行研究もありました。そして、今までにやったことがない人がセンターになるという証言もあります。さらに雑誌の調査で長濱ねるさんが一番人気だと言えそうな結果があります。これらを組み合わせて、長濱ねるさんが一番人気っていう結論を導くんです」

ファン君「まるでチューニングを合わすみたいやな」

青年「そうですね。では、いきますね」

①センターならば一番人気である。
②センターは平手であった。
③したがって、平手は一番人気であった。
④しかし、人気は平手と長濱で二分していて、現在は一番人気が変わっているという研究がある。(長濱ねるが一番人気になったと推測できる)
⑤次回のライブのセンターを今までに経験がない人がするという信用性の高い証言がある。(平手以外の新しいメンバーがセンターをするといえる)
⑥複数のデータから、一番人気は長濱ねるという信頼性の高い調査結果がある。(長濱ねるが一番人気の確率が高い)
⑦したがって、長濱ねるが次のライブでのセンターになり、現在は一番人気であると考えることができる。

青年「こんな感じです」

ファン君「おーー、完璧やん!あいつ泣くで」

ファン君は嬉しそうな顔で言った。

青年「いや、まだ完璧じゃなんです。来週のライブで、ねるさんがセンターだったら文句なしの一番人気ですね。まあ、今の時点で説得力はかなり高いですけど。これをきれいな形で文章にしたのが論文です。他に作法とかあるんですけど、今はまあいいです」

ファン君「これで、あいつが笑えるのも終わりやな。来週のライブが楽しみやわ」

青年「じゃあ、今日の話まとめて文章にしておいてくださいね」

青年が明るい口調で言った。

ファン君「えっ、やってくれんのちゃうん?」

青年「自分で頑張ってください。僕はもう寝ます」

と言った瞬間に青年はスヤスヤと音を立てて眠りについた。

時計は、深夜の1時27分を指していた。

ファン君「そら眠いわな。てか終電無いがな!」

ファン君はスマホでグーグルマップを開いた。

ファン君「歩きは無理やな。しゃあないから、ちょっと俺も寝させてもらうで」

ファン君も雷のようないびきをかきながら眠りについた。

【レッスン4 論証しよう】
論証とは、自分の主張したいことに関して、根拠を挙げながら、筋道を立てて説明していくことです。
何かを主張するためには、まずその理由と根拠を挙げて説明していく必要があります。

今回の例で、考えてみます。
平手さんがセンターであったという結論を導く場合で説明します。

まず、③の「平手さんが一番人気である」が主張(結論)です。
そして、①の「センターなら一番人気だ」と②の「平手はセンターだった」の二つが根拠になります。
この例では、①という大前提に②という個別の事例を当てはめて③という結論を導く演繹法と言われる論証方法です。

次に、長濱ねるさんが一番人気ということを導く方法説明します。
長濱さんが一番人気であるという⑦を導くための根拠が④、⑤、⑥です。
④も⑤も⑥も決定的に長濱ねるさんが一番人気であるという証拠にはなりませんが、組み合わせることによってかなり高い説得力を持つことになります。
④と⑤から平手さんが一番人気ではなくなっている可能性が高いことが推測できます。
そして、⑥はさまざまな要素から、総合的に判断された一番人気であるという帰納的な方法による結論です。

最初の前提①から③の組み合わせに④、⑤を加え、さらに⑥の論拠を足すとかなりの説得力のある主張となります。
このように、論文では、さまざまな証拠を組合せて、自分の主張を説得力のあるものにしていきます
それが論証するということです。