ビリギャルよりビリから慶應を通信で卒業しました!-卒業までの勉強法書いていきます-

高校中退から高卒認定試験を受けて、慶應義塾大学の通信教育課程を卒業しました。 卒業まで5年間において自分が得た、経験や知識をブログに示していきたいと思います。

ユダヤ人の教育⑴イスラエルの教育制度

こんにちは。
もう12月ですね。
この時期は年末年始の忙しい中で、科目試験に向けた勉強時間を確保するのが大変だった記憶があります。
自分は、前回の科目試験で、教職に必要な科目もすべて合格したので、今回は受ける試験がないです。
試験勉強しなくていいのは嬉しいですが、少し物足りない感じもします。
人間何でも無い物ねだりしますね。
今は、生活指導論の再々レポートが合格するのを待っている状態で、それが合格ならば、教職に必要な単位が揃います。

慶應通信の教職科目やイエナプラン教育を勉強していると、これからの教育を考える上で重要なことのひとつに、自分と違う境遇の他者といかに共存していくか、ということがあると思いました。
例えば、移民やLGBTといった社会的なマイノリティの子どもたちや、貧困や虐待などのつらい環境に生きる人の気持ちを理解し、共存しながら成長するといったことが重要だと感じました。
生活指導論の考えやイエナプラン教育では、そのような社会的に弱い立場の人も含めて、みんなでどのように共存していくかということを全体から考えるといった実践でした。
 
今は、そのようなアプローチとは少し見方を変えて、不利な立場に立っている側の人がどのようにして、そのアイデンティティを保ちながら、成長、成功していくのかということを考えてみようと思い、ユダヤ人の教育について調べていました。
今回から、そのユダヤ人の教育について調べたことを書いていきたいと思います。

ユダヤ人は歴史的に苦難な道を歩んできたが、知的な分野で活躍していたり、富を築いて成功している人が多いという印象でした。
知的エリートや経済的に成功している人が多いと思っていましたが、調べてみると、実は質素に暮らしている人が大多数みたいです。
しかし、苦難な道を歩み、それを乗り越えてきたことは事実で、その要因をユダヤ人の教育の中から探してみました。

このようなユダヤ人の教育を調べる目的は、ただエリートを育成する方法を見いだすのではなく、困難な状況においても、それに立ち向かい成功していける教育とはどのようなものなのかを知ることです。
日本でも、貧困問題をかかえる人や社会的マイノリティの人が多くなってきているので、それをどう乗り越えるかが、今後学校教育などでも大きな課題となってくると思います。

まず、ユダヤ人の国家といえるイスラエルという国の教育について調べてみました。その後にイスラエルの子どもたちの教育環境や、ユダヤ人の教育方法、学習方法について調べました。
次のように3回に分けて順に書いていきます。

イスラエルの教育制度
イスラエルの子どもたちの教育環境
ユダヤ人の教育(学習)方法の特徴

今回は、まず1回目として、イスラエルの教育制度について書いていきます。
結論からいうと、イスラエルの教育制度自体は日本とあまり変わらなかったです。
むしろ義務教育期間が長く、学校で必修科目に多くの時間を割くような、堅いイメージの教育制度でした。

日本との違いを感じるのは、第2回以降で書いていく、社会、教育環境や家庭での教育、学習方法でした。

とりあえず説明していきます。

イスラエルの教育制度
ユダヤ人は歴史的に、そして現在も知的分野や経済界などで成功している人物が多いです。例えば、アインシュタインフロイトマルクスといった時代を塗り替えた人物を輩出してきてきました。

また、多くのノーベル賞受賞者ユダヤ人の中にいます。
2017年までのノーベル賞受賞者は合計923名で、その中でユダヤ人の受賞者は全6分野196名になり受賞者の21%を占めます。ユダヤ人は、世界の人口の0.2%以下なので、圧倒的に高い確率といえます。
ちなみに受賞の内訳は、文学賞15、化学賞35、生理学・医学賞54、物理学賞54、平和賞9、経済学賞29です。
さらに数学の世界におけるノーベル賞といわれるフィールズ賞でも受賞者の25%はユダヤ人といわれています。

経済界やエンターテイメントの世界でも活躍しているユダヤ人は数知れずです。例えば、Facebookマーク・ザッカーバーグGoogleラリー・ペイジゴールドマン・サックスのマーカス・ゴールドマン、スターバックスハワード・シュルツなどの起業家や経営者です。また、映画監督のスティーブン・スピルバーグやデザイナーのカルバン・クラインなどもユダヤ人です。

そのような人物たちを輩出してきたユダヤ人の国家であるイスラエルの教育制度がどのようなものかをまずはじめに説明していきます。

イスラエルの教育システムは日本と大きく変わりません。
すべての子どもは3歳から幼稚園に行き、小学校に6年、中学校に3年、高等学校で3年学びます。
学校では、国家が定めた学習内容を学ぶということで、教育システムという意味でも特に変わらないです。
また子供たちは、基本的に自分の家が属する地域の学校に行くようで、この点も学区制の日本と全く同じといえます。
そのようなイスラエルの学校制度の特徴を簡単に説明していきます。

・学校制度
3歳から18歳までは義務教育とされています。(ただし法的拘束力があるのは6歳以上)
正規の教育は、小学校(1-6年生)から始まり、中学(7-9年生)、高校(10-12年生)と続きます。
13-18歳までの子どもの1割程度は寄宿学校で学んでいるみたいです。
イスラエルでは、国の文化的多面性を考慮して、学校が国立学校、国立宗教学校、アラブ・ドルーズ学校、私立学校の4つのグループに分けられています。
国立学校には、大多数のイスラエルの子どもが通っています。
国立宗教学校では、ユダヤ教の教典、伝統、慣習に教育の重点が置かれています。
アラブ・ドルーズ学校では、アラビア語で授業が行われ、アラブ・ドルーズの歴史や伝統、文化が重視されています。
私立学校は、さまざまな宗教や国際的な援助のもとで運営されています。
     
・カリキュラム
学校では、多くの時間が必須科目の学習に費やされています。
学習科目はどの学校も同じですが、各学校は、ニーズや生徒数に最も適した設備や教材を、教育省が提供する広範囲な種類の中から選ぶことできます。
子どもたちがイスラエルをより良く理解できるように、国の重要事項に関する主題が毎年1つ選ばれ、詳しく教えられます。
主題は、民主的価値観、ヘブライ語、移民、エルサレム、平和、工業などです。

中等教育
ほとんどの高校において、大学入学資格取得や高等教育への進学に向けて、文系、理系両方のカリキュラムが提供されています。

一部の高校では専門課程を教えて大学入学資格や職業免許を与えています。
そのような学校には工業高校、農業高校は軍予備校、イェシバ・ユダヤ教高等学校、総合高等学校があります。

【工業高校】
技術者やエンジニアの養成を3つのレベルで行っています。
大学入試に備えるコース、職業資格を取得するためのコース、実質的な技能を磨くためのコースの3つです。
【農業高校】
主に寄宿制で、一般教養に加えて農業科目を教えています。
【軍予備校】
国防軍が必要とする分野の専門家や職業軍人を養成しています。
【イェシバ・ユダヤ教高等学校】
男女別の寄宿制が多く、一般教科の他に集中的に宗教学科を教え、ユダヤの慣習と生活様式の順守を促しています。
【総合高等学校】
簿記から機械、エレクトロニクス、ホテル業、グラフィックデザインまで、様々な職業関連学科を教えています。

以上の学校に行かない子どもは、法律に従い、認可された専門学校で職業訓練を受けなければなりません。
研修プログラムの期間は3-4年で、最初の2年間は教室で学び、残りの1-2年は週に3日勉強し、残りの日は学生自らが選んだ職場で働くという形式です。
美容師や調理師、機械工などさまざまな職種があります。

・英才教育プログラム
クラスで上位3%に入り、資格試験に合格をした優秀な生徒は、英才教育プログラムに参加しています。
英才教育プログラムのレベルや学習内容は非常に高度です。ただ知識を学んで理解するだけではなく、習得したことを他の学科に応用することが重視されています。
こうしたプログラムの生徒は、新たな題材を自由に研究し扱うことも学びます。

・管理と機構
学校のカリキュラムや教育水準、教員の監督、校舎の建設は教育省が担当します。
学校の維持や設備・消耗品の入手は地方自治体が担当しています。
幼稚園と小学校の教員は国家公務員であり、中学校と高校の教員は地方公務員です。

・教育テレビ(ETV)
教育省の一部門として、学校の教室で使用する学習番組や一般市民向けの教育番組を教育テレビが制作・放映しています。
生涯学習の提供を目指し、‬ETVはあらゆる年齢層の人々を対象に番組を制作しています。
例えば幼児番組、若者向けの娯楽番組、成人用の教育コース、一般向けのニュース番組などです。

・障害に対するサポート
心身障害や学習障害のある子どもたちは、最終的に出来るだけ社会の一員としてその社会生活、職業生活を送ることができるように、各自の障害の性質に応じて適切な教育を受けています。特殊な学校で学ぶ場合や普通の学校で学ぶ場合があり、後者の場合は特殊学級に入るか、または普通学級で補助教員の助けで学ぶことが可能です。
障害児の福祉は、ヘルスケアスタッフ、心理学者、特殊教育の専門家や、家族と地域の支援グループが共同で担っています。
法律に基づいて教育省の任命する委員会が、障害を持った子どもたちの特殊教育プログラムや施設の利用資格(3-21歳まで無料)を認定しています。

http://embassies.gov.il/tokyo/AboutIsrael/Education/Pages/EDUCATION-Primary.aspx

イスラエルの教育制度は日本に似た部分が多いと感じました。
ただし、小中学校が義務教育の日本と異なり、イスラエルでは3歳から18歳まで義務教育の対象年齢であり、幼稚園も高校も義務教育になります。
公立であれば授業料は無償というところも似ていますが、イスラエルでは幼稚園も無償です。さらに無償化の基準を0歳からにする法律改正を準備しているようです。
ただ、イスラエルでは幼児の場合、保育園のような仕組みはあまりポピュラーではないらしく乳母を雇うそうです。

次回はイスラエルの子どもたちが置かれている環境について書いていきたいと思います。
そこに苦難を乗り越えて、新しいものを生みだし、成功を築いてきた要因があると感じ、日本との違いも見えました。
その特徴としては、多文化共生、兵役、世界旅行、家庭教育といった要素をあげることができると思います。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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